父が生前に作っていた遺言状

私の父は、飲食店をいくつか経営していました。
学歴もない父がここまで頑張ってこれたのは、彼の思いっきりの良さと経営手腕にあります。
事業自体は成功して、私も何不自由ない生活を送らせてもらっていたのですが、夫婦関係は冷え切っており母との仲は最悪でした。
原因は、「度重なる浮気」です。
お金も地位もある父の元には常に女の人が群がり、父も女好きだったので来るおの拒まずといった感じで、豪快に女遊びをしていました。
当然のごとく、家にもほとんど帰らないので、母の怒りは頂点に達していました。
そんな、父が、晩年、病にかかり闘病の末に亡くなりました。
私は一人娘であり、父の遺産は母と私の二人で相続されるものだとばかり思っていたら、葬式の日に事件が起きたのです。
父が認知したという女性が現れたのです。
突然のことで、私も母も言葉を失ってしまいました。
女遊びはしていたけれど、まさか、ほかに子供まで作っていたとは青天の霹靂でした。
そのことだけでもびっくりなのに、さらに、一緒に来た弁護士の方が父が生前に作成したという「遺言書」を持ってきたのです。
そこには、「私と母、認知した子供の三人で相続すること」と書かれていたのです。
その文面を見て母はショックで倒れてしまいました。
とりあえず、その日は、父が認知した女性にはおかえりいただき、後日、改めて、こちらの弁護士とともに会うことになりました。
こちらの弁護士さんが遺言書を見たところ、ちゃんとしたものであるので、遺言状が通る可能性は高いといわれてしまいました。
その後、何度も話し合いはしたのですが、結局、こちらの言い分を通すことができず、遺産の三分の一を泣くなく、その女性に渡すことになってしまったのです。
金額にして数千万円以上です。
何より、お金以上に家族にとっては、死んだ後まで「父に裏切られた」という思いでいっぱいでした。
特に、母のショックは大きく、体調を崩して寝込んでしまいました。
遺言状の恐ろしさを体験しました。

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